ロンドンに住んでいた頃、日曜日は特別な日でした。東ロンドンのコロンビア・ロードには、家族連れや友人同士、カップルなど、さまざまな人が集まります。そこでは毎週フラワーマーケットが開かれ、普段は静かな通りが、その日だけ花のお祭りのように姿を変えます。色とりどりの花と香りに満ちた、にぎやかな時間でした。

季節ごとに並ぶ花は移り変わり、通りを歩くたびに思いがけない花と出会いました。気がつけば手にしていたのですが、それは、私にとって、うれしい出会いでした。

束ねた花を小さなアパートに飾ると、心が踊っていたことを覚えています。その後、暮らしたパリでも同様に、近所のお花屋さんに立ち寄っては、小さな出会いに心を躍らせていました。

茅ヶ崎市に引っ越し、ふらっと香川の住宅街を自転車で走っていたとき、偶然目に飛び込んできたのがFlorist 178でした。ロンドンやパリでの記憶を思い出させるような、素敵なお店。気がつけば、自転車のかごはミモザでいっぱいに。久しぶりの、まさに嬉しい出会いでした。

店主の稲葉ゆうきさんは、パリでの経験にも影響を受けながら、花への深い愛情と、花を選び束ねる確かなセンスを持つフローリスト。

少し、前置きが長くなりましたが、今回はゆうきさんにお話を伺い、お花との仕事や好きなこと、そして15年以上フローリストとして働く中で変化してきた感覚についてお話を伺いました。

▪️お花を選ぶときはどのようにに選んでいますか?

色々な花がありますが、色合わせで選ぶことが多いです。季節の花に合わせることもありますが、感覚的に、ぱっぱっと。

ブーケを作るときも、あまり高さを揃えすぎず、凹凸をつけて、その日の感覚で束ねることが多いです。自然な雰囲気。少しだけ、ワイルドな感じで作っているかもしれません。

▪️パリで学ばれた経験は、今のお花のスタイルにどんな影響がありますか?

フランスでは、お花がもっと日常のものとして、存在しているよう感じました。特別なときだけではなくて、テーブルにちょこっと飾ったり、生活の中に自然にあるものというか。

そういう感覚がとても素敵だなと思って、気軽に花を楽しんでもらえたらいいな、と思っています。

▪️ご自身ではどんなお花に惹かれることが多いですか?

主役っぽい花より、さりげない感じの花の方が好きかもしれないです。もちろん大きい花も好きですが、クリスマスローズも、とても好きです。

最近は、結構なんでも好きかもしれません。昔と好みが変わってきて、なんでも「かわいいな」と思うようになってきたかもしれません。

以前は、控えめな花の方が好きだったんですが、最近は使い方によって、一見派手な花も、すごくかわいいなと思うようになりました。なので、どんな花も好きです。

▪️お店やご自宅では、どんなお花を飾ることが多いですか?

グリーン系が多いかもしれないですね。お店で残ったお花を飾ったり、友達からもらったユーカリなどを飾ることもあります。

季節の花も毎年楽しみにしています。特に芍薬が大好きで、出回る期間は短いんですが、毎年すごく楽しみにしています。

蕾もかわいいですし、咲く直前まで本当にきれいですよね。

若い頃は好き嫌いがあって、「この花は使わない!」と思っていたこともありました。今は、使い方や色合わせによって、どんな花でも可愛く見えるなと思っています。


今週の土曜日(3/21)は、いよいよワークショップです♪

florist 178、ゆうきさん のページは→こちら

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